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落ちないものさし

執筆者の写真: Hiroaki KanoeHiroaki Kanoe

更新日:2024年4月17日

30cmのものさしを,両手の人差し指で写真のように両端を支え,ものさしを水平に保ったまま指を矢印の方向にゆっくりと近づけます。さて,ものさしはいつ指から落ちるでしょうか?

やってみると,両方の指がものさしの真ん中で接するまで,ものさしは落ちません。目をつぶって指を近づけても同じ結果になります。


 指を近づけるときの様子を観察すると,必ず片方の指だけ,ものさしの下を滑って動き始めています。図のように,最初にB側がすべって動いたとすると,そのうちB側の指はものさしの下で止まり,続いてA側の指がものさしの下をすべり始めます。これは,ものさしの重心から離れている指の方に,ものさしの重さが小さくかかるため,はたらく摩擦力も小さくなり、動きやすくなるからです。

ものさしの下を指が動く様子を,ぜひじっくり観察してみてください。





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