ひじを出し、他の人に手のひらからひじの内側に近づきながら、軽くトントンとさわってもらいましょう。腕を出している人は、さわられている腕を見ないようにして、ちょうどひじの内側まできたら当ててみてください。さて、正しく当てることができるでしょうか。
多くの場合、ひじの内側まで達していないのに、ひじの内側だと感じます。私たちの皮膚には、温度や圧力を感じる受容器が広がっていて、刺激を感覚神経に伝えています。ひじの内側近くでは、ひじの内側から指先方向に広がる感覚器からの刺激が同じ感覚神経に伝わるため、正確な位置の把握ができません。
今度は、他の人に足の指を一本さわってもらいましょう。うでの実験と同じように、足を見ないでどの指をさわられたか当ててみてください。さて、どうでしょうか?
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